カップヌードルミュージアム外観レポート 

カップヌードルミュージアム

大阪関西万博が開催中で、大阪方面に出向く人も多いかと思いますが、万博と一緒に訪れるべき場所として「万博記念公園」以外に「カップヌードルミュージアム」を挙げたいと思います。

カップヌードルは世界初のカップ麺として、日清食品が1971年に発売したインスタントラーメンです。お湯を入れればいつでもどこでも気軽に食べられる画期的なこの食べ物は、瞬く間に世界中に普及しました。さらには、地球を飛び出し宇宙食にもなりました。

宇宙食とカップヌードル

カップヌードルの発明者の安藤百福は朝ドラのモデルにもなりました。

『まんぷく』  詳細を見る
インスタントラーメンを世界で初めて開発した日清食品の創業者・安藤百福と妻をモデルとした物語。キャスト:安藤サクラ、長谷川博巳

カップヌードルミュージアムには、たくさんの展示物といくつかの体験コーナーが用意されています。
入場料は無料ですが、体験するには参加料が必要で、一部は予約ができます。

今回、体験のひとつ「チキンラーメンファクトリー」に予約し、参加してきました。

チキンラーメンファクトリー

粉からの製作体験 (70分間)

予約制で、料金はひとり1000円(小学生以下は600円)です。
学校の調理室のようなつくりの広いキッチンで行われます。

チキンラーメンファクトリー会場

最大48名が参加できる広い調理室で、一つの班ごとにインストラクターが付いて、確認、補助しています。
作業中のエプロンは貸してくれます。ひよこちゃんのバンダナは最後に持ち帰れます。

綿棒で麺づくり

綿棒で生地を伸ばしているところです。本格的な製麺作業も含まれます。

製麺機で生地の厚みを整える

製麺機で生地を入れ、生地の厚さを整えます。

生地を袋に入れて熟成

伸ばした生地を袋に入れて熟成させます。

袋麵のパッケージ

この間に、袋麵のパッケージに日付やイラストをかきます。

製麺機で生地を伸ばす

熟成された生地を製麺機で薄くのばします。何回か繰り返し、最後に麺の切り出しをします。

麺を計る

麺を一人分100gに計って分け、ざるに入れます。スタッフがスタッフが手もみしてウェーブを付けた後、ざるごと蒸し器に入れて麺を蒸します。

麺にごま油を入れよくほぐす

蒸しあがった麺にごま油を入れ、麺をよくほぐします。そのあと、スープを加えて味付けをします。円形の金属製の入れ物にふんわりと入れます。

麺を揚げる場面

スタッフがそれを油で揚げます。参加者はガラス窓からその様子を見学できます。
参加者は圧倒的に子供とその父兄が多いですが、外国の方も参加していました。

袋詰め

麺を揚げて乾燥できたら冷却し、袋詰めをします。

完成品

正規品と一緒に自分で作った袋麺を持ち帰れます。味の違いを確かめてくださいとのことでした。

チキンラーメンファクトリーでの作業の流れ

インスタントラーメン・トンネル

インスタントラーメン・トンネル

「チキンラーメン」から始まった歴代のインスタントラーメン。約800種類のパッケージで構成されています。

マイカップヌードルファクトリー

マイカップヌードルファクトリー

世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」を作ることができる工房。こちらは1食500円で体験できます。

チキンラーメンの誕生

「チキンラーメン」が誕生した研究小屋

「チキンラーメン」が誕生した研究小屋を忠実に再現しています。

カップヌードルの断面模型

カップヌードルの断面模型

麺が容器の真ん中に浮いています。これは中間保持構造といい、麺がカップの底から浮いていることで輸送の時の振動から守られ、壊れにくくするための工夫です。
それと、ふたを開けたときに、具が上の方になり、美味しそうに見える効果もあります。
さらによく見ると、麺は上にいけばいくほど密になっています。これは疎密めん塊構造といいます。こうすることで、お湯が対流しやすくなり、まんべんなく熱が行き渡りおいしく出来上がります。

その他にも、展示物がたくさんあります。「カップヌードルミュージアム」のオリジナルグッズも販売しています。
工場見学とはちょっと違うアミューズメント施設、その名の通り、博物館という要素がしっかりとありました。
同じ施設が、横浜にもありますので、関東方面から訪れる場合はそちらの方が近いです。

カップヌードルミュージアム 大阪池田  詳細を見る
所在地: 大阪府池田市満寿美町8-25
開館時間:9:30 〜 16:30 (入館は15:30まで)
休館日: 火曜日 (祝日の場合は翌日が休館日)、年末年始

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