皆生温泉と松葉ガニ
冬の御馳走といえば、その代表のひとつが蟹。
美味しい蟹を食べられる場所はいくつかありますが、今回は山陰・鳥取県へ行きました。
そして鳥取県には「皆生温泉」「三朝温泉」「はわい温泉」などの有名な温泉が多く点在しています。
カニ料理と温泉という2つの魅力ある目的とした旅は、ツアーでも多く企画されています。
新型やくもに乗って米子市へ
車窓からの雪景色も魅力のひとつ
冬季に山陰へ向かう時、問題になりやすいのが交通機関です。中国地方の山間部では、大雪に見舞われ、自動車道はチェーン規制や通行止めになることがあります。
それでも鉄道を使えば道路よりはリスクが少ないと思われたので、冬の旅の今回は鉄道を利用し、山陰に着いてからレンタカーを借りることにしました。
山陰の日本海ぞいの鉄道は運行本数が少なく、移動するのに時間がかかるからです。
岡山から鳥取へは「特急やくも」が走っています。昨年(2024年)春に、車両が一新され「新型やくも」としてデビューしました。デビューしてまもないためか、美しい車両を堪能できました。
発車メロディ、車内チャイムは、山陰ゆかりのバンド「Official髭男dism」の「Pretender」が採用されています。
車体はブロンズ色で、座席は2色のグリーン系で、座席シートにも窓のブライントにも麻の葉の地模様が入っています。古来の文様の中で最もポピュラーな柄です。最近はこの文様(柄)をホテルや旅館でよく見かけます。
米子駅の化粧室の壁も麻の葉模様です。
米子城跡
米子の街と大山が展望できるスポット
米子駅から車で数分の所に米子城跡があります。
かつては、四層五重の天守閣を誇った山陰随一の名城といわれた米子城の跡地です。
米子城跡は360度のパノラマで米子市街を見渡すことができる絶景ポイントとなっています。雪を被った大山もきれいに見えます。
所在地:鳥取県米子市久米町
アクセス:米子駅から路線バス:「米子城跡入口」下車、徒歩約3分、車の場合:湊山公園駐車場または米子城跡三の丸駐車場
休業:無休 ただし駐車場は4月~10月 9:00~19:00 11月~3月 9:00~17:00
松葉ガニ
鳥取の冬の一番の御馳走
松葉ガニは山陰地方でのズワイガニの雄の呼名です。
同じ日本海側でも水揚げされる場所によって呼名が変わり、福井県では「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」と呼ばれます。
松葉ガニを鍋や懐石でちゃんと食べようとするとひとり最低2万円かかります。今季は蟹が豊漁だったため大きな値上げはなかったようですが、今後はもっと高くなるかもしれませんね。
でも冷凍ではない、本場の蟹を食べようとするなら、信頼ある店を選ぶことが大切です。
鳥取県の道の駅などでは、このシーズンはたくさんの蟹が並んでいます。
所在地:〒689-2502 鳥取県東伯郡琴浦町別所1030−1
アクセス:八橋駅から約6分(2.7 km)国道9号 経由 山陰自動車道「琴浦PA/琴の浦IC」降りてすぐ
営業時間:9:00~18:00(11〜2月 9:00〜17:30)
休業:年末年始
所在地:鳥取県東伯郡琴浦町大字別所255
アクセス:山陰自動車道「米子IC」から国道9号 車で約30分
営業時間:9:30~17:00
休業:年始の一部及び2月1日~10月31日の水曜日
皆生温泉
高級温泉宿からビジネスホテルまで
皆生温泉には、さまざまな特徴ある宿があり、好みや予算によって選びやすい温泉地です。
今回は、食事に予算をたくさん使うので、お安い宿にしました。
インターナショナルホテル皆生は、ビジネスホテルとゲストハウスの中間くらいの仕様ですが、源泉かけ流しの大浴場(中サイズ)があり、一人用の半露天の桧風呂もあり、気持ちよく入浴できます。ただし、温泉はひとつしかなく、男女で利用時間を分け合うシステムです。
受付の方も海外の方で、利用者も海外の方が多いようでした。
所在地:〒683-0001 鳥取県米子市皆生温泉4-7-5
アクセス:皆生温泉バス停で下車。降りてから当ホテルまで徒歩約10分
チェックイン:15:00~21:00 チェックアウト:10:00
客室数:17室
駐車場:13台
冬の日本海
鳴り石の浜と冬のサーファー
荒々しいイメージのある冬の日本海も見ておこうと、「鳴り石の浜」に出かけました。
ゴロタ石(礫石)と言われる楕円形の石が、波の満ち引きに合わせて石がぶつかり合い「カラコロ」とと音をたてる珍しい浜として注目されています。