伊勢神宮 内宮
伊勢神宮は1つの神社ではなく、皇大神宮(内宮)と、豊受大神宮(外宮)を中心とした125社のお宮とお社の総称のことで、正式には「神宮」といいます。
日本人の総氏神である「天照大御神」を祀る皇大神宮を内宮と呼びます。そして、 天照大御神の食事を司り、衣食住など様々な産業の守り神である「豊受大明神」を祀る豊受大神宮を外宮と呼びます。
内宮は、およそ2000年前、五十鈴川のほとりに鎮まり、正宮と十か所の別宮と数多くの宮社から成り立ちます。
五十鈴川と宇治橋
内宮参拝の入り口
内宮の象徴ともいえるのが、参道の入口に架かる 宇治橋。
橋を渡る瞬間から、日常の世界から神域へと心が切り替わっていくのを感じられます。

橋を渡りきると、右手には清流 五十鈴川 が流れ、参拝前に手を清められる 御手洗場(みたらし) があります。
川面は透明で、美しい流れと澄んだ空気が、訪れる人の心を自然と落ち着かせてくれます。
近くに手水舎もありますが、ここで手を清めるのがならわしです。


手水の作法
①まず、右手で柄杓に清水を汲み、左手を清めます。
②柄杓を左手に持ちかえ、同様に右手を清めます。
③再び柄杓を右手で持ち、左の手の掌に水を受け、口をすすぎます。 (柄杓に直接口をつけません。)
④もう一度、左手を清めます。
⑤最後に柄杓を立て、残った水で柄杓の柄を清めてから、元の位置に伏せて置きます。

内宮の正宮
天照大御神をお祀りする社殿

参道を進むと、玉砂利に守られた参道の奥に、内宮の中心となる 正宮(しょうぐう) が現れます。
正宮は、神明造 と呼ばれる日本最古の建築様式で造られ、檜の香りが漂う簡素ながらも力強い美しさがあります。
ここでは個人的な願いごとではなく、日々の感謝を伝えるのが古くからの習わしです。
御正宮は写真撮影が許されていない領域です。正宮手前の石段の下からのみ撮影できます。
参拝方法
①お賽銭を箱に入れます。
②鈴を鳴らします。
③深いお辞儀を2回します。
④胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらして、2回手を打ちます。
⑤もう1回深いお辞儀をします。

別宮など
正宮以外の見逃せない場所
荒祭宮(あらまつりのみや)

荒祭宮は内宮の中で最も格式が高い第一別宮です。天照大御神の荒々しい御魂を祀る別宮で、個人的な願いを伝えるならここで行います。
風日祈宮(かざひのみのみや)

風日祈宮は蒙古襲来の際に神風を吹かせたという風の神様が祀られています。農作物を守る風の神を祀る宮。参道の木々と風宮橋が美しいフォトスポットです。
神楽殿

神楽殿では奏楽‧舞を伴う「御神楽」を行います。御祈祷を希望する場合はこちらで申し込みができます。
御稲御倉神(みしねのみくら)

神田から収穫した抜穂(ぬいぼ)の御稲が納められ、祭典に際し大御饌(おおみけ)として神前にお供えされます。
内宮の授与品
伊勢神宮のお神札(おふだ)は、大麻(たいま)、大麻(おおぬさ)とも呼ばれます。ご参拝の「しるし」としてお受けになったお神札は、氏神様のお神札と合わせて神棚にお祀りします。
御札の並べ方

御札を3つ横に並べることができる神棚または御札立ての場合、配置は次の通りです。
【A 中央】伊勢神宮のお神札
【B 向かって右】自分の地域の氏神神社の御札
【C 向かって左】個人的に信仰している神社の御札
おかげ横丁
内宮周辺の楽しみ

おかげ横丁は伊勢神宮内宮門前町の真ん中にあり、およそ50店舗からなり、老舗の味、名産、歴史、風習、人情など、この土地の魅力が凝縮されています。
江戸から明治の町並みを再現した街道には、伊勢名物の 赤福餅、伊勢うどん、てこね寿司など名物がたくさん並び、歩くだけでも楽しいエリアです。
参拝の余韻とともに、伊勢の文化や味覚をゆっくり楽しめます。
伊勢市の特産品

左上・・・赤福氷
右上・・・松坂牛入り伊勢うどん
左下・・・伊勢海老・あわびの桶盛付
右下・・・柿の葉寿司
