山口県南部
ニューヨーク・タイムズが発表した「2024年に行くべき52カ所」で、その3位に山口市が選ばれ、国内では少し意外性もあって、話題になったことは記憶に新しいところです。
以前から久しぶりに巡りたいと思いつつ、その機会を逸してきましたが、今回やっと訪れることができました。
南部と北部に分けてご紹介します。
今回ご紹介する場所は次の地点です。
錦帯橋 (岩国市)
日本最大級の美しい木造橋
錦帯橋は全長約200mの美しい五連アーチの木造橋で、1673年に、岩国藩主・吉川広嘉によって建造されました。
「日本橋」「長崎眼鏡橋」とならび日本三名橋の一つに数えられています。
周辺には、ソメイヨシノなどおよそ1500本の桜が植えられ、今の季節は絶景が望めます。
駐車場代は横山河川敷運動広場 駐車場に留めれば無料ですが、橋を渡るのは有料です。
足元は板張りされており、その修復などに使われるのでしょう。
近くには、岩国城やロープウエイがあり、それらとの入場セット券も販売されています。
岩国市の郷土料理
錦帯橋を渡った先には、食事処やお土産屋が並んでいます。岩国の郷土料理である岩国寿司、連根麵などを食べることができるお店もあります。
岩国寿司
岩国寿司は、大きい木枠に酢飯が見えなくなるほどに錦糸卵・しいたけ・でんぶ・特産の岩国れんこんの酢漬けなどの色とりどりの具材を散りばめ、何段にも重ねて作る押し寿司です。 岩国の作家である宇野千代は「おすしのサンドウィッチ」と表現し、多くの書籍に残すほど、岩国寿司を好んでいました。
江戸時代に岩国藩主・吉川公に献上して喜ばれたという言い伝えから「殿様寿司」とも呼ばれます。
連根麵
山口県産の蓮根を生地に練り込んだうどんです。 蓮根を想像させる色をしていますが、シャキシャキした感じはなく、食味は想像したものと異なり、普通の麵でした。
防府天満宮 (防府市)
日本で最初に創建された天神さま
防府天満宮は平安時代に創建された菅原道真公を祀る神社です。
福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮とともに日本三天神のひとつに数えられています。
2月中旬には約1100本の梅が花開き、境内は梅の香りに包まれます。
春風楼
防府天満宮境内の西南隅に建っています。拝殿と共に国の登録有形文化財に指定されています。
春風楼からは防府市の町並みを一望できます。
秋吉台 (美祢市)
羊の群れのように見える景観
秋吉台は山口県の中・東部に広がる日本最大級のカルスト台地です。 1955年に国定公園(秋吉台国定公園)に、1964年に特別天然記念物に指定されています。
見渡す限りの草原に、いくつもの白い石灰岩が顔を出す、カルスト台地ならではの風景が広がっています。
この石灰石は、およそ3億5千万年前に南方の海でサンゴ礁として誕生し、それから長い年月を経て現在のような姿を形成しています。
カルストロード (美祢市)
秋吉台を南北に縦断するドライブコース
秋吉台の風景をドライブしながら楽しめるのが、カルストロードです。県道242号、秋吉台公園線内の約13㎞の区間の観光道路です。

秋芳洞 (美祢市)
およそ3億5千万年前のサンゴ礁が起源
秋芳洞(あきよしどう)は、秋吉台国定公園の地下100mにある日本屈指の大鍾乳洞で、特別天然記念物に指定されています。
総延長は11.2kmあり、国内第2位の長さで、そのうち洞内の観光コースは約1kmです。洞内の温度は四季を通じて約17℃で、夏涼しく冬は温かく過ごせます。
洞内途中のエレベーターから秋吉台のカルスト展望台に出ることもできます。
高さ15mの黄金柱や、棚田のように重なる百枚皿など様々な見どころがライトアップされています。
鍾乳石が1cm伸びるのにかかる年数はおよそ100年かかります。その長い時をかけて生まれた壮大な景色が広がり永久のロマンを感じます。
所在地:山口県美祢市秋芳町秋吉3449番地1
アクセス:JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車
中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分
入洞受付時間:8:30~17:30 閉洞18:30 ※3月~11月 通常期
8:30~16:30 閉洞17:30 ※12月~2月 閑散期
※黒谷入口 ・エレベーター入口からの入洞は16:30まで