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上下あやめまつり

6月になるとあやめ祭りと称して、日本各地でイベントが開かれます。
地域によっては5月下旬、または寒い地域では7月上旬まで、期間はいろいろです。

あやめだけでなく、季節ごとに花をテーマしたイベントが行われることが多いです。
桜、薔薇、藤、紫陽花、蓮など、その花の最盛期に、まつりが開催されます。
人々は花に惹かれ寄せられるので、人集めには適した資源なのです。
小さな地域のものを含めると無数にありますので、出かけた先に何らかのお祭りが開催されているか調べて、あれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
その地域の方言や生活習慣などに触れることができ、ディープな旅となるかもしれません。

今回広島県府中市の山中に近い場所、上下町にある「矢野温泉公園 四季の里」という公園内にあるあやめ園で行われた小さなあやめまつりに参加してきました。
大きな目的は、あやめを見るというより、おまつりのイベントの一つとして「神楽」が行われることを知り、それを観覧するためでした。

四季の里 あやめ園

記念の第50回あやめまつり

矢野温泉公園四季の里は、キャンプ場やアスレチック施設のある広大な公園で、総面積15ヘクタールもあります。その一角に、7万本のあやめ科の花が咲き誇る「あやめ園」があります。
第50回のあやめまつりは、6月12日~6月22日の期間開かれ、その期間は入園料おとな400円 こども200円がかかります。

四季の里 あやめ園
四季の里 あやめ園

アンブレラスカイ
フォトスポットのアンブレラスカイ
矢野温泉公園四季の里  詳細を見る
所在地: 広島県府中市上下町矢野691-2
アクセス:備後矢野駅[出口]徒歩36分
休業日: 毎週水曜日 (水曜日が祝日の場合はその翌日)12月29日~翌年1月3日まで

イベントとしては、児童による和太鼓や粘土ではにわ作り体験やフリーマーケットなどが用意されていました。

神楽・福まき

人々に幸せを運ぶ大黒様

地元の矢野神楽保存会による神楽は、大黒様の舞と漫談?が行われ、そのあと、紅白のお餅を振る舞われました。
大蛇の舞も用意されていたそうですが、前日の大雨で地面が乾ききらず、道具が汚れるということで、それは中止になりました。

大黒様の舞
大国様の漫談
大黒様と記念撮影

語尾に「~じゃけぇ」とつく、大黒様(大国主命)の広島弁と冗談で観客の笑いを誘っていました。大黒様からいただく紅白のお餅を人々はありがたそうにお辞儀をして受け取っていました。

最後には希望者が大黒様と記念撮影。

手打ちそば

公園を訪れる楽しみのひとつ

公園内に手打ちそばが食べられるそば処があります。
帰りに立ち寄り、おなかを満たしました。地元や近隣のそば粉を使用しているそうです。

そば処四季

天領蕎麦

写真はとろろが乗っている天領蕎麦・冷です。850円
おまつりの期間以外は、土日祝のみ営業なので気を付けてください。

そば処 四季  詳細を見る
所在地: 広島県府中市上下町矢野691-2
営業:土日祝のみ営業 11:00~14:00
12月29日~翌年1月3日まで

広島県の北部は、もともと神楽がさかんな地域で、その伝承に力を入れています。
ここ上下町のほか、帝釈峡のもみじまつりでも神楽が披露されていました。
その時の記事もよろしければご覧ください。

帝釈もみじまつり

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