小豆島 南部
小豆島は瀬戸内海・播磨灘にある香川県の島です。自然と景勝地の宝庫で、瀬戸内の人気観光地となっています。
今回オフシーズンである12月に、1泊2日で、小豆島をほぼ1周してきました。交通機関はマイカーです。
観光スポットが多いので、北部と南部に分けて紹介します。今回は南部です。北部の記事はこちらからどうぞ。
小豆島オリーブ公園
瀬戸内海を見下ろす小高い丘に道の駅や温泉施設を併設した公園です。園内には、約2000本のオリーブの木や130種類以上のハーブが栽培されています。地中海の国・ギリシャのムードいっぱいの「オリーブ記念館」やエーゲ海を思わせる「ギリシャ風車」が見所です。
「魔女の宅急便」(実写版)のロケ地にもなり、貸与してもらえる箒を持ってキキに扮して、ギリシャ風車の前で記念写真を撮ることができます。
エンジェルロード公園
潮の満ち干きで現れたり消えたりする砂の道で、引き潮のときには中余島まで渡ることができます。
エンジェルロードは大切な人と手をつないで渡ると、願いが叶うと言われ、多くのカップルが訪れます。中余島にはホタテ貝の絵馬が多数飾られている場所があります。絵馬は公園の近くの売店で売っているようです。
せっかく行っても道ができてないということがないように、引き潮の時間は「エンジェルロード潮見表」などで確かめてから出かけましょう。
今回は午後の時間帯だったので、夕方ごろの訪問となりました。無料の駐車スペースがあります。
マルキン醤油記念館
マルキン醤油はスーパーでよく売られている馴染みの醤油です。別のいろいろな醤油を試すけれど、親しみがあり安定のこの味に戻ってしまいます。
ここのしょうゆソフトクリームも好きで、訪れると必ず食べます。天然醸造蔵の木桶で仕込んだ「生しょうゆ」を使用しているそうです。
マルキン醤油記念館は創業80周年を記念して設立されたもので、醤油と食文化の歴史を紹介しています。創業当時建てられた蔵を改築したもので、昔の道具などを展示しています。建物は国の登録有形文化財にも指定され、国内最大規模を誇る合掌造りです。
ヤマロク醤油
小豆島でとくに人気の醤油蔵です。メディアにも多く登場し、小豆島の醤油の知名度を上げています。
近年では、「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げ、昔ながらの製法に必要な木桶を守ろうとする活動もしています。
今も昔ながらの製法で作り続けているので、桶の状態によってさまざまな特徴をもつ味になるそうです。その貴重な現場を間近で見学させてくれるのがヤマロク醤油の魅力です。
ふるきよき伝統を今に継承しながら、人々に広く伝え続ける努力をしています。
蔵の隣の古民家にカフェがあり、醤油プリンなどを提供しています。
正金醤油諸味蔵
「醤の郷」にある約20軒もの醤油蔵のひとつ、正金醤油の蔵です。正金醤油でも戦後減り続けている「木桶仕込み」を今なお続けています。
オリーブのリーゼント
オリーブ畑から、巨大なリーゼントの顔が現れます。なんともユーモラスなオブジェは、瀬戸内国際芸術祭2022の作品の一つです。
作品を眺めていると、坂の上から男性が降りてきて作品の説明をしてくれました。石井岩男さんといい、このオリーブ畑の持ち主です。
ご自宅の元醤油蔵も芸術祭のために提供していて、「小豆島の風ギャラリー」として当時の資料などを展示し現在も見学できるようになっています。
石井さんは見学者を見つけると案内しているようで、人当たりの優しく面白いキャラクターでほのぼのとした気持ちにさせてくれました。
おおきな曲面のある小屋
オリーブのリーゼントを見るためには、「馬木散策路 駐車場」という広めの駐車場を無料で利用できます。
その向かいに「おおきな曲面のある小屋」という名の公衆トイレがあり、それも瀬戸内国際芸術祭2022の作品の一つとなっています。
希望の道
小豆島の東海岸に、「希望の道」と名付けられたもう一つのエンジェルロードがあります。
エンジェルロードに比べて、とても小さく、たどり着くまでの道のりが多少険しさがありますが、あまり観光地化されていない自然のままの姿で見ることができます。
この時は干潮でなく、道はできていませんでしたが、うっすらと見えています。
小豆島島鱧
昼食は、「希望の道」のすぐ近くの「食事処うめもと」というお店で鱧の天丼定食を食べました。このお店はあなご丼が名物のようですが、小豆島では鱧を「小豆島島鱧」としてブランド化して提供しているというので、鱧をいただきました。
鱧を骨切りする道具が開発されて、昔に比べて扱いやすくなったからだそうです。
みかん農家
小豆島では温暖な気候と瀬戸の潮風に育まれ、美味しいみかんが育ちます。知人のみかん農家の畑に立ち寄り、みかんを分けてもらいました。
この日は八朔の出荷準備をしていました。
二十四の瞳映画村
映画「二十四の瞳」を撮影したオープンセットが残されており、大正・昭和初期の街並みや佇まいが感じられる空間です。同じく小豆島が舞台となった映画「八日目の蝉」の資料展示もしています。
二十四の瞳映画村の向かいの沿岸にも瀬戸内国際芸術祭2022の作品「愛のボラード」が置かれてあります。