舞鶴赤れんがパークレポート 伝統芸能 伝統行事 歴史建造物 郷土料理 

海軍ゆかりの港町 舞鶴

舞鶴市は京都府北東部にある日本海に面した自然豊かなところで、天橋立がある宮津市や伊根町ととも「海の京都」として多くの観光客が訪れます。
キャッチフレーズは「ヅルいい!舞鶴」
舞鶴は良いという意味が込められているそうですが、一見「ずるい」と悪い意味に捉えるのは私だけでしょうか? 以前テレビ番組のタイトルに「深イイ話」という言葉がありましたが、その影響かもしれませんね。造語はすぐに死語になりがちで、言葉を知らない人も多くなるので要注意です。
鶴が舞うという優美な名前の付いたまち・舞鶴は、美しい入り江の風景だけが魅力ではない、色々な側面を見せてくれる不思議な場所でした。

舞鶴赤れんがパーク

北吸地区に12棟あるレンガ造りの倉庫群の総称で、旧海軍の倉庫として明治期に9棟、大正期に3棟築かれたものです。うち8棟は、国の重要文化財に指定されています。
舞鶴のランドマークであり、その規模や建築物としての美しさで、多くの人々を寄せ付けています。ノスタルジーあふれる赤れんが倉庫群は、多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。

舞鶴赤れんがパーク
手前から赤れんが4号棟、3号棟、2号棟

舞鶴市政記念館 (赤れんが2号棟)

赤れんが2号棟は舞鶴市政記念館になっています。この建物は、1902年に旧海軍兵器廠の倉庫として建設され、終戦までは砲銃庫として、戦後は市役所の第二庁舎として使われました。
現在は、総合観光受付、イベントホール、展示室、カフェがあります。

舞鶴市政記念館
舞鶴市政記念館

まいづる智恵蔵 (赤れんが3号棟)

赤れんが3号棟は「まいづる智恵蔵」という舞鶴や海の京都エリアの土産物が並ぶ赤れんがSHOPのほか、コワーキングスペースを備えた施設となっています。同じく1902年に旧海軍兵器廠の倉庫として建設された倉庫です。終戦までは弾丸庫並小銃庫として、戦後は民間倉庫会社の倉庫として使われました。
珍しい所では、海上自衛隊や海上保安庁のグッズも置いてあり、人気です。

まいづる智恵蔵

赤れんが工房(赤れんが4号棟)

こちらも同じく1902年に旧海軍兵器廠の倉庫として建設された倉庫です。終戦までは砲銃庫として、戦後は民間倉庫会社の倉庫として使われました。扉や窓、瓦屋根などに当初の形式を再現しています。
現在では、創作活動や音楽練習のほか、結婚式や披露宴会場としても利用されています。

赤れんが工房

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所在地:京都府舞鶴市字北吸1039番地の2
アクセス:JR東舞鶴駅から徒歩10分
営業時間:9:00~17:00
休業日:外観見学は無休
12/29~1/1は舞鶴市政記念館、まいづる智恵蔵等は休館です。

海軍ゆかりの港めぐり遊覧船

舞鶴赤れんがパークを訪れたなら、ぜひおすすめの遊覧船です。
入り江を間近で見られるだけでなく、停泊中の護衛艦や造船所など海軍ゆかりのスポットを海上から眺めることができるという魅力がプラスされています。
遊覧船は、リアス式海岸の舞鶴湾の中を約35分間航行します。

海軍ゆかりの港めぐり遊覧船
舞鶴港の護衛艦
舞鶴港の護衛艦

舞鶴港の造船所
海上自衛隊・舞鶴基地の護衛艦、造船所など

クレインブリッジ
クレインブリッジ

クルージング中に登場するクレインブリッジは、2羽の鶴をイメージし、舞鶴湾に架けられた鋼製の斜張橋です。クレイン〈crane〉とは英語で鶴のことで、全長735mあります。

デッキに出ての撮影が可能です。遊覧船の船員さんが南極観測船しらせの乗組員だったそうで、船内では南極の石を展示していました。

人気のクルージングですので、特に連休は予約がお勧めです。

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所在地:京都府舞鶴市字北吸 舞鶴赤れんがパーク内
アクセス:JR東舞鶴駅[北口]徒歩17分
運行期間:3月中旬~12月下旬までの土・日・祝日・火・水 GW・お盆

舞鶴のグルメ

サカナテラス 舞鶴赤れんがパーク店

サカナテラス
海沿いのまちということで、新鮮な魚介類は豊富です。舞鶴赤れんがパークから程近いこのショップは、舞鶴港のセリで仕入れた新鮮な魚や貝などを販売している新スタイルのお魚屋さんで、持ち帰り用に買い物したり、店内で食することもできます。店内は大きな窓があり、舞鶴の景色を眺めながらの食事を楽しめます。

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所在地:京都府舞鶴市北吸1039-2
アクセス:東舞鶴駅[北口]徒歩16分
営業時間:10:00〜19:00(調理受付終了18:00)
休業日:火曜日・水曜日(祝日営業)

松栄館

松栄館
舞鶴に来たならば、一食は海軍カレーを食べたいというニーズもあるでしょう。海軍カレーは舞鶴の各所で提供していると思いますが、歴史を感じながら食事をしたいなら、「松栄館」がおすすめです。
旧海軍が愛した洋食のレシピ本「海軍割烹術参考書」に従い、その味を再現した「海軍カレイライス」や「ロールキャベジ」などの洋食が食べられるレストランです。
建物は舞鶴鎮守府初代長官の東郷平八郎をはじめとする海軍御用達の明治37年開業した老舗旅館の別館です。
こんな歴史的建造物の中で、食事してもいいのかな、と思うくらいの格調ある雰囲気でした。

松栄館
海軍カレー
あなご料理
季節によってはあなご料理やカニ料理も出しています。

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所在地:京都府舞鶴市浜18番地
アクセス:東舞鶴駅[北口]徒歩11分
営業時間:ランチタイム  11:30~14:00(L.O 13:30)
※ランチタイムは土日祝のみ営業
ディナータイム 17:30~21:00(L.O 20:30)
※ディナータイムは年中無休

舞鶴湾の展望スポット

atick(アティック)

atick(アティック)
オープンしたばかりの舞鶴湾を望む高台にできた商業施設です。
舞鶴赤れんがパークの近くにあるので、高い位置からの眺めを見たい場合は寄ってみるのもいいかもしれません。
買い物や食事を楽しむだけでなく、展望台からは小さくではありますが、海上自衛隊の艦艇まで見ることができます。

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所在地:京都府舞鶴市北吸1049-1
アクセス:JR東舞鶴駅北口方面バス乗り場から、京都交通 東西循環線1「五老ヶ岳公園口方面」に乗車(約4分)「市役所前(赤れんが倉庫群)」で下車後、徒歩約10分
営業時間:10:00-18:00

五老スカイタワー

五老スカイタワー
もっと高い位置から舞鶴湾を鑑賞したいなら、五老岳の頂上にそびえる「五老スカイタワー」がおすすめです。「近畿百景第1位」に選ばれた景観が、周囲360度のパノラマビューで見渡せます。

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所在地:京都府舞鶴市字上安237
アクセス:バス停(五老ケ岳公園口/京都交通)徒歩38分
営業時間:4月〜11月 平日 9:00〜19:00 / 土日祝 9:00〜21:00
12月〜3月 平日/土日祝 9:00〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
休業日:年中無休

舞鶴引揚記念館

舞鶴引揚記念館
第二次世界大戦終結後、1945年から13年間にわたって旧満州やシベリアなどから約66万人の引揚者を迎え入れた舞鶴港。その引き揚げとシベリア抑留の史実を伝える記念館です。
舞鶴引揚記念館収蔵資料570点「舞鶴への生還」がユネスコ世界記憶遺産に登録されました。

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所在地:京都府舞鶴市字平1584 引揚記念公園内
アクセス:バス停(引揚記念館前/京都交通)徒歩1分
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休業日:12月29日~1月1日、毎週水曜日(祝日の場合はその翌平日)

祭りに合わせて訪れたい方へ

まいづる細川幽斎田辺城まつり

田辺城まつり
舞鶴公園で行われる城下町の歴史と文化にスポットをあてたお祭り。武者行列や太鼓・芸屋台などの芸能が行われます。

開催場所:京都府舞鶴市 舞鶴公園および舞鶴西市街地
アクセス:JR舞鶴線「西舞鶴駅」から徒歩5分
開催日:5月下旬
主催:まいづる田辺城まつり実行委員会
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松尾寺の仏舞

松尾寺の仏舞

国の重要無形文化財。約600年前に始まったとされる伝統行事で、現在は地元の人たちを中心に伝承されています。松尾寺の本堂の中で毎年5月8日に披露されています。
本堂で僧侶が読経した後、大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来の三仏のお面をつけた6人の舞人が、雅楽の演奏に合わせて、ゆるやかな舞いを披露します。

開催場所:松尾寺の本堂
アクセス:バス停(松尾寺口/京都交通)徒歩36分
開催日:毎年5月8日
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城屋の揚松明(じょうやのあげたいまつ)

城屋の揚松明

400年以上も昔の大蛇退治伝説とともに伝わり、高さ16mの大松明に火のついた小松明を投げ入れて点火する勇壮な火祭り。

開催場所:京都府舞鶴市城屋 雨引神社
アクセス:JR西舞鶴駅から車で約10分
開催日:毎年8月14日 22:00頃点火
舞鶴市文化振興課

吉原の万灯籠(よしわらのまんどろ)

吉原の万灯籠

江戸時代中期、クラゲが大量発生した際に、海神の怒りを鎮めるために始まったと伝えられる火祭り。

開催場所:伊佐津川下流の大和橋付近
アクセス:JR西舞鶴駅から車で約10分
開催日:毎年8月16日 19:30頃
舞鶴市文化振興課

※すべての祭りについて、開催日時・場所等は、変動する可能性がありますので、最新の情報をお確かめください。

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