鈴虫寺レポート 歴史建造物 

レンタサイクルでの京都観光

京都は見どころが沢山ある日本有数の観光地で、これまでも何度となく訪れていますが、
年々膨れる観光客数で観光するのも一苦労だろうと、しばらく足が遠のいていました。

しかし、今回、その問題を解消できるかもしれない、レンタサイクルの利用にトライしてみることにしました。
「鈴虫寺へのお礼参り」を最大の目的とした2泊3日の旅です。
レンタルした自転車は、1日目は宿泊するホテルが提供しているもの、2日目はレンタサイクルサービスのものです。
今回2泊3日で訪れた観光地のマッピング

1日目

1日目の宿はベッセルホテルカンパーナ京都五条で、ここでは宿泊者に対して自転車の貸出サービスを行っています。予約は不可の先着順で、代金は2時間以内無料、それ以上は夜9時まで1000円です。
保有台数も少なく、予約ができないので、借りることができなければ、公共交通機関で! という心づもりで、昼前にホテルに到着しました。
無事に借りることができ、3か所の観光地へ出かけました。自転車はママチャリタイプの一択ですが、周辺は平坦な場所なので、問題ありません。

京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアムは、2006年にオープンした国内初のマンガの総合ミュージアムです。 国内外のマンガに関する資料が集められ、その数30万点以上です。
これまで京都に来れば、神社仏閣など歴史的建造物や自然を中心に観光することが多かったのですが、今回は近年できた観光スポットも行ってみようということで、その一つがここでした。
無料駐輪場は建物の隣の路地に用意されています。

京都国際マンガミュージアム外観
京都国際マンガミュージアムの書籍
京都国際マンガミュージアム 紙芝居小屋
京都国際マンガミュージアム 漫画家の手

なつかしいマンガや貴重な資料も多数あり、じっくり見ようとすると1日でも時間が足りない、かといって限られた時間で何を見るかとなると絞り込めない、という感じです。それで結局、短時間ででてきてしまいました。

元離宮二条城

2019年に訪れた時は二の丸御殿が修復中で見学できなかったので、今回リベンジということで、再度訪れました。昨年大河ドラマ「どうする家康」の放映もあって、さらに注目を浴びている場所です。

東南隅櫓 [重要文化財]

元々二条城の外堀の四隅に見張り台や武器庫として建てられた隅櫓です。火事で焼失し今ではこの東南隅櫓と西南隅櫓の2つのみが残っています。
東南隅櫓

東大手門 [重要文化財]

二条城の正門にあたります。
元離宮二条城東大手門

唐門 [重要文化財]

二の丸御殿の正門にあたります。切妻造、桧皮葺の四脚門でその屋根の前後に唐破風が付きます。豪華絢爛な極彩色の彫刻が美しい門です。
唐門

二の丸御殿 [国宝]と二の丸庭園

奥に見える建物が二の丸御殿で、部屋数33室、800畳余りもあるます。内部は虎や豹、桜や四季折々の花を描いた狩野派の障壁画(模写画)で装飾されていますが撮影禁止です。この時は2月、庭木が藁で雪囲いがされていました。
二の丸御殿と二の丸庭園

天守閣跡

かつて伏見城から移された五重六階の天守閣があった跡地で、現在は石垣だけが残されています。上ることができ、本丸御殿と本丸庭園、京都の街の景色を見渡せます。
天守閣跡

東本願寺

東本願寺は世界最大級の木造建築で、高さ38m、正面76m、側面58m、堂内の畳は927枚があります。一見してその大きさに土肝を抜かれます。
浄土真宗・真宗大谷派の本山で、宗祖親鸞聖人の御真影を安置しています。
東本願寺の無料駐輪場は、正門の向かって左側にあります。

御影堂 [重要文化財]

御影堂

御影堂門 [重要文化財]

御影堂門

阿弥陀堂と御影堂門 [重要文化財]

阿弥陀堂と御影堂門

京都駅に近く、敷地内から京都タワーが良く見えます。
京都タワー

2日目

2日目のレンタサイクルは確実に確保しなければならないので、予約制のサービスを利用しました。レンタサイクルの会社はたくさんありますが、宿から近い拠点があることを条件として選択しました。そして車種は、長距離を移動し、坂道もありそうなので、電動アシスト付き自転車にしました。

まずは、今回の旅行の第一の目的である鈴虫寺(華厳寺)へ向かいました。あとの予定は、残り時間しだいということで。
途中までは平坦な道でしたが、お寺に近づくにつれ登りの道が増えてきます。「アシスト付きにして良かった!」と実感しながら漕ぎました。

鈴虫寺(華厳寺)

借りた電動アシスト付き自転車と鈴虫寺の駐輪場

電動アシスト付きレンタサイクル

鈴虫寺の入口付近に守衛さんがていて、自転車置き場を案内してくれました。参拝者は駐輪代無料です。

鈴虫寺の石段

到着した10時すぎにはもう長蛇の列ができていました。2月とはいえ、3連休だからでしょう。

鈴虫寺の石段

鈴虫寺のお地蔵さん

住職の法話を聞かずに、お礼参りだけなら、この列をすっ飛ばしてお地蔵さんのところに行けばよいのですが、せっかくなので今回も説法を聞くことに。

鈴虫寺・幸福地蔵大菩薩

鈴虫寺の住職による法話

法話の部屋では、冬でも鈴虫が鳴いています。この育て方には苦労があるようです。写真撮影はできません。
コロナ禍よりお茶のサービスは停止中でしたが、お茶菓子だけはいただきました。そして、お守りを受けてきました。願いが叶ったら、またお礼参りに来ることになります。

鈴虫寺のお茶菓子

京都鉄道博物館

全53両の車両を収蔵した、国内最大級の鉄道博物館で、鉄道の歴史を通して日本の近代化のあゆみを知ることができます。初期型の新幹線から、SLまで実物を見ることができます。重要文化財の扇型車庫では、SLに乗ることもできます。

蒸気機関車「C62形26号機」と「クハ86形1号車」と初代新幹線「0系21形1号車」

エントランスホールと本館とをつなぐプロムナードは、駅のプラットホームをイメージした空間で、実物の3車両を展示しています。蒸気機関車「C62形26号機」と「クハ86形1号車」と初代新幹線電車の「0系21形1号車」です。
蒸気機関車「C62形26号機」と「クハ86形1号車」
初代新幹線

レトロな展示物

京都鉄道博物館
京都鉄道博物館

扇形車庫

蒸気機関車がダイナミックに回転しながら向きを変える転車台で、ここには、明治から昭和にかけて活躍した代表的な蒸気機関車を展示しています。扇形車庫は国の重要文化財に指定されています。
扇形車庫

SLのりば

本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗車できる「SLスチーム号」は人気のアトラクションです。毎日運行しています。
SLのりば

東寺

東寺は京都で最も古い佛教寺院で、正式名称を教王護国寺といいます。桓武天皇(735-806)の時代に都が建造されて からわずか2年後の796年に建てられた建築物で世界遺産に指定されています。

五重塔

五重塔は高さ約55mあり、日本一の高さを誇る木造建築です。落雷などで4度焼失しましたが、その度に修復されました。現在の五重塔は江戸時代前期に修復されたものです。
五重塔には弘法大師空海が唐より持ち帰った仏舎利が納められています。
五重塔
五重塔

金堂

国宝である金堂は東寺の中心堂宇で、諸堂塔のうち、もっとも早く建設が始められました。二重に見えますが一重裳階(もこし)付きです。
建物内部には、本尊の薬師如来と日光菩薩・月光菩薩像などが安置され、その周囲には十二神将などの仏像がずらり並んでいます。
金堂

講堂

密教を伝え広めるために建立された建物で、東寺を託された弘法大師空海はここを密教の中心的な建物として位置づけました。1486年に金堂などと共に焼失しましたが、当時は最優先で講堂が再建されました。
講堂

3日目

旅の最終日は自転車を借りていないので、2泊目の宿に近い「三十三間堂」へ徒歩で訪問しました。

三十三間堂

三十三間堂は、後白河法皇が建立した天台宗の寺院で、正式名称は蓮華王院本堂といいます。

三十三間堂

本堂

国宝の本堂には、千手観音坐像や両側に500体ずつある千手観音立像などの重要文化財が安置されています。
三十三間堂・本堂

三十三間堂からは京都駅までの市バスが7分おきに出ていて、3駅で着きます。


今回の旅行では、京都駅からできるだけバスや地下鉄などを使わずに、自転車を使って観光地を回りました。自転車だと時刻表を気にせずマイペースで観光でき、いつもは見逃しがちな京都の人の実生活をより感じられる旅となりました。
レンタサイクルで京都観光してみようという方へ、こちらの記事も参考になさってみてください。
渋滞知らず! レンタサイクルで京都を巡るコツ

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